被害を受けた後にも被害を受けることがある

犯罪の被害には、生命・身体・財産などに対する直接の被害(一次被害)だけでなく、その一次被害に起因する様々な被害、つまり二次被害を伴うことがあります。
それはDV被害に同様に言えます。
加害者から直接にDVを受ける行為が一時被害とするなら、二次被害というのはそれ以外の第三者から受けるメンタル的被害ということになります。
二次被害の原因は、捜査機関、司法機関や医療機関の態度、マスコミの取材・報道、周囲の噂や好奇の目で見られることなど様々な要因があります。

例えば、家族や友人に配偶者からの暴力を相談した時に
「我慢が足りない」「身内の恥」「見る目がない」「なんでさっさと別れないの」などという避難の声。

各種相談機関や調停委員に相談した時に
「それぐらいたいしたことない」「ご主人も反省しているようなので」「身内から犯罪者を出しいのか」という人ごとな態度。

ストーカー被害者に対して
「あんな格好をしているからだ」「誰にでも愛想を振りまいているからだ」などのという被害者に責任があるような声。

それらに共通しているのは、被害者の「人間としての尊厳」を傷つけるような接し方という点です。
言った本人は軽い気持ちで言った言葉でも、知らず知らずのうちの被害者を傷つけ、その本人でなければ理解し得ないほどの深い傷となることもあります。

二次被害を防ぐために

被害者の心情、状況は人それぞれです。

長期に渡る努力みが実らず逃げ出す気力を失った人
加害者からのマインドコントロールによりDVの責任は自分にあると思いこんでいる人
優しかったころは忘れられず、DVの存在自体を認めない人

共通して言える事は、被害者は経済的問題、住居の自部、子どものことなど、現状を打破する事により生じる問題にずっと悩んでいます。

誰かの経験談が、その人にとってプラスになる事もマイナスになる事もあります。
「〇〇さんの時はこうだった」「〇〇さんはこうやって上手くいった」など押し付けないでください。

被害者を思うのであれば、そっと寄り添ってあげて下さい。
言葉で伝えるのだけが手段ではありません。